NYAIのクラウドファンディング沢山のご支援のおかげでなんとか目標額達成目前です！既にご支援頂いた方々ありがとうございます。

まだ、誰の手にも渡っていないアルバムですがNYAIメンバーのベースたにがわさんが一足早く熱血レビューを書きました！

是非、お読みください！

「N¥A!」セルフレビュー（Ba.たにがわシュウヘイ）

　セルフレビューなんて言うのは普通は音源が出てから書くものなのかもしれませんが、いろんな要素が絡まってかなり納得のいく音源ができたんですよね。そんで熱が上がった状態でリーダーに聞いてみたら書いていいよと言われましたので。

　世間の喧騒は一時期に比べれば少し収まってきたような感じはありますが、事業者側の問題は別に解決していないような状態だと思っています。NYAIの所属するLD&Kは音楽事業以外にもライブハウスや飲食業をやっていて、昨今の事態で全業種が大変な状況にあります。そんな中でも面倒見てもらって、所属させてもらえてなかったら、どうにか形を模索してやっていこうっていうモチベーションを持てていたかどうかもわからないし、微力ではあるけれど、恩返ししたいという気持ちも大きいのです。

　そういうのもあって今回クラウドファンディングという形で音源を作りました。メンバーにも会わずに全部家で作るなんていうのは初めてのことだし、妥協したようなもんができるのかね。。。みたいな気持ちが正直少しあったんですけど、やってみたらそんなことなかったし、制約が生む新しいマジック、のようなものもあったように思います。

　クラウドファンディング限定音源だし、どのくらいの人に聴いてもらえるかはわかんないんですけど、聴いてもらわにゃもったいない！という思いがスゴくあるので、少しでも伝わればという全8曲のセルフレビューです。乱文になると思いますがよろしくどうぞ。

各曲が少しづつ聴けるティザームービーはこちら

１．エンドロール

　今までの音源にはなかった静かな始まりです。歌の休符が多くてリズムのループがペラ目な感じ。これが何とも言えない緊張感みたいのを出してて期待感が煽れてたらいいなあ、というような一曲目。静かな歌だと細かいニュアンスまで聴こえるので、うちのボーカルは二人ともエエ声しとるね、となりますね。　

　ベースのループはサンブルをもらった状態で入っていたんで、あーこれいいな、と思ってそのまま弾いたら、リーダーから「他のラインも弾いてみてください」と言われて弾いたのが休符多めの重いラインです。元の音のほうでもいいよなあ、と思っていたら最終的に両方採用されていて、ああそれだね！正解だね！となりました。

２．青空

　頭っからいいですよね。「痛い！くらい！空は青！」言いたくなります。素直な曲だな、と思って素直に作ったんですけどみんなも結構そんな感じかなと思います。今回はクラウド上のファイルをそれぞれでいじっていく、みたいな作り方をしていたんですけど、各メンバーのフレーズが乗るたびにそうだよね、これでいいよね、って感じで、どんどんいい曲になっていきましたね。最終的に全部重なったら思いのほかエモーショナルになりました。

　楽器が全部入った状態で聴くとあらためて歌メロがとてもいいですね。Aメロのメロディにわびさびがあって、それが後半のサビの広がりに繋がっているのでは。。。と考察しています。知らんけど。ABEさんのコーラスが効いてます。

３．ニードロップ

　今回の中でも個人的にはかなりお気に入りの曲です。というのも最初聴いたときはちょっとこう、明るすぎない？みたいな気持ちになったんですけど、アレンジが進んでいく段階の変化の仕方が結構劇的で、微妙にもの悲しさがあるような、でも全体的にはアップテンポ感やメジャーコード感があって、意外にNYAIっぽいものとして出来上がったんですよね。過程が面白かったのでお気に入り度が上がった感じです。

　ベースラインはなんかバンプオブチキンみたいなフレーズが散見されますので見つけてみてください。思いついたものはいくつか試したんですけど、何かピッタリハマっちゃったんでそのまま採用してます。

４．ビートツー

　淡々としているようで、ざらざらともしている、そういう質感の曲になっていると思います。これはアイデアの段階ではもっと機械的なものだったんじゃないかと（僕は勝手に）想像しているんですけど、メロディの変化とかギターのフレーズでオルタナティブな感じというか、そういうのがうまく足されている感じがします。オルタナふりかけがかかっているみたいな。NYAIは、特にtakuchanは美味しくていろんなものに合うオルタナふりかけを結構持っている気がしますね。

５．カラカラ

　ああこれもいいんですよね。今まで作ってきた静かな曲と少し違う感じ。メロディ感とかはNYAIっぽいなあとも思うんですけど、この曲の雰囲気が何でこうなっているかはまだわかっていません僕は。リズムが打ち込みであることが一因ではあると思うんですけど、それだけじゃないと思うんですよね。ベースラインは自然と出てきたわりに今までと聴こえ方の違う感じのものが出来たなあと思っていて、前述のとおりなんでそうなったかがわかっていません。継続研究ですね。皆さんも音源を手に入れたら研究してください。わかったら教えてください。

６．雨乞い

　この曲だけは今回の音源を作りましょう、となる前から出来ていた曲です。ただまあなかなか表現するのが難しくて、メロディは絶対いいんだから絶対にいい曲になる、っていう確信はあるのに何もできない、っていう状態だったんですよね。で、まあ今回の作り方だとドラムのフレーズとかやってみたいベースラインとかをこっちから簡単に一旦提示できたわけです。それがひとつ功を奏したというか、イメージを固めるのにはこういう形式のほうが楽かもしれませんね。それが正解かは別にしておいて。

　そういうわけで初めて聴いてからは結構経つので、今ではあまり感じないんですけど、新しい雰囲気だと思うんですこの曲。かつてないポップへの振り切りというか。。。メロディがほんとすごく良くて、限定音源にしか入らないのは勿体ねえなあ、と僕は思っています。ぜひ聴いてほしい。

７．ニャンニャンワールド２

　ファーストアルバム「OLD AGE SYSTEMATIC」収録の「ニャンニャンワールド」という曲の続編？なんですかねたぶん。最初この曲の仮音源がきたとき、タイトルがこれだったのでなんかアレンジ版なのかなって思って聴いたら全然違ったんですよね。めちゃくちゃカッコいい！よっしゃファンクしたる！って思ったんですけどなかなか難しくて最初まあ割と無難なベースラインが出来たんですよね。それでも曲はよかったんですけど、リーダーから「もっとこういう風になりませんか？」って送られてきた参考音源がヤバくて、（たぶん今回一番の）試行錯誤の結果、かなりいいものになったと思っています。そういうわけでベーシストとしては思い入れの強い曲です。

しかしこれはABEさんのボーカルがいいですよね。良さを表現する言葉が難しいんですけど、ABEさんらしい良さが良い感じに良く出てているという感じです。良い。

８．まねごとグルーヴ

　ボーナストラックでCDのコースだとこれが入っていないし、ティザーでも聴けないんですけど、もうね、ほんとこれがボーナストラックなの勘弁してほしい僕は。遍く世界に届いて欲しい。会心のベースラインだし、すごくいい曲です。たぶんNYAIとしては初めての作り方だったと思うんですけど、メロディーとギターのコードストロークだけがあって、あとは皆好きにアレンジして！で作ったんですよね。そういうわけでいろいろ試してたんですけど、緩い感じでなんかないかな・・・ってベンベン弾いていた時にLOSALIOSのblue blackのベースラインを思い出して、そういう風味の（結果的に結構違うものになりましたが）やつを入れたらハマりました。これはほんとに自信作。TOKIEさんありがとう。福岡公演行くつもりだったんですけどね...

　他のメンバーも結構苦戦したと思うんですけど、出来上がったものがとっても面白くなったんですよね。一聴してわりとオシャレに聴こえると思うんですけど、どこかポンコツな感じが愛せる感じ。こういう曲が出来る時があるから僕は音楽を続けているのだと思います。

　伝わったかどうかわかりませんが、とにかくいいと思うんですよ。多分ライブとかではやらない（やれない）感じの曲も結構あって。求められるものと、新しいこと（包含する部分もありますが）がうまく備わったというか、まあそんなこと自分でいうのは野暮かもしれませんが。

　これを書いている時点で結構なご支援を頂いておりまして、これはもうほんとに嬉しいことです。思った以上に嬉しいと感じています。皆さんの支援が、次の音源制作なんかにもつながっていきます。クラウドファンディングの期限まではもう少し時間がありますので、まずはwefanのページだけでも覗いてみてくださいね。トートバッグかわいいっすよ。

果たしてすべてが元に戻るのかどうか、戻るとしていつになるかはわかりませんが、何とかして発信をし続けていきたいなと思っていますので、良かったら応援してください。

ライブハウスで会いましょう。いずれ。